甲状腺機能検査

甲状腺は、のどぼとけの下あたりにある軟らかい器官で、重さは約20gほどで、蝶が羽を広げたようなかたちをしています。
甲状腺の働きは、主にカラダの成長や新陳代謝の調節、骨代謝です。
これらの働きは、いずれも甲状腺から分泌されるホルモン(FT3・FT4)によって行なわれています。
そのため、この甲状腺から分泌されているホルモンの量を測定して甲状腺がしっかりと機能しているかどうかを調べます。
また、この甲状腺ホルモンの分泌は脳の下垂体から分泌されているホルモン(TSH)によって調節されているため、このホルモンも甲状腺機能検査(血液検査)として通常実施します。

甲状腺機能検査項目一覧

TSH
脳下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺機能異常を疑う時や甲状腺疾患の治療判定や経過観察の目的で行う検査。
FT3
甲状腺から分泌されるホルモンで、甲状腺機能異常を疑う時や甲状腺疾患の治療判定や経過観察の目的で行う検査。
FT4
甲状腺から分泌されるホルモンで、甲状腺機能異常を疑う時や甲状腺疾患の治療判定や経過観察の目的で行う検査。
サイログロブリン
甲状腺ホルモンの前駆物質で、甲状腺機能異常を疑う時や甲状腺疾患の治療判定や経過観察の目的で行う検査。
抗サイログロブリン抗体
橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患の診断補助の目的で行う検査。